そうかそうか、今日はバレンタインなのか。
全国の小中高の男子生徒が朝から「別にぃ、何も期待してねぇし」って顔しながら、
でもソワソワしながら、
机の中ゴソゴソしたり
靴箱を何度も覗きに行ったり
放課後理由もないのに教室に残ってみたり
結局最後の一人になっちゃって下校するも、
その途中もひょっとしたら後ろから声かけられるんじゃないかって妙に周囲に気を配ったり
結局誰からも声をかけられず帰宅するも、
日付が変わるまでは勝負は終わってないと深夜に郵便受けを開けてみたり
結局誰からも義理チョコすら貰うことなく、
敗北感と寂しさに枕を濡らす―
って、これってオレのことじゃ~ん
ことじゃ~ん
じゃ~ん
…
僕はバレンタインにろくな想い出がありません。
基本的に毎年 ↑ みたいな感じだったので…
唯一いい思い出といえるのが高校一年の時。
女の子の友達が偶々チロルチョコのアソートパックを食べていて、
僕がバレンタインで一度もチョコを貰ったことがないという事を話すと、
哀れんでアソートから三個、恵んでくれました。
これがまぁ、嬉しくて。たかだか30円なんですけど、金額じゃないんですね。
あまりに嬉しくて、暫く食べずに取っておいたのを覚えてます。
…で、これだけ。
あとはバイト先に「男性陣へ ご自由にお取り下さい」って書いたトリュフを持ち帰った位。
本命チョコなんて夢のまた夢。
そして今年のバレンタインも予定もないので昼から夜までバイト、と。
…明日の枕はしょっぱそうです。